「以前より歯の色が黄色く、茶色くなってきた」
「自分の歯の色が気になる」
という方はいませんか?
髪の毛や肌の色と同じように、歯の色はその方の印象を決める上で重要になってきます。
特に、歯に関しては白い方が好印象だと思います。(作り物のように真っ白すぎるのは微妙ですが、、、)
生まれ持った歯の色にも個人差があります。
もともと白い歯の人もいれば、黄色味が強い方もいらっしゃいます。
また、乳幼児期のお薬の影響で、茶色かったり、まだら模様の方もいらっしゃいます。
歯の本来の色は、歯の内部の「象牙質」の厚みなどで決まりますが、ここに関しては変えることができません。
だんだん歯の色がくすんできた、茶色くなってきたと思われる場合、どちらかというと生活習慣や、個々の歯の問題が考えられます。
以下に歯の色が茶色く変色してくる可能性を上げてみますので、当てはまるものはないかチェックしてみてください。
歯が茶色くなる原因として考えられるもの
☑加齢
年齢を重ねるうちに、歯の色は黄色っぽく、茶色っぽくなっていきます。これは、歯の色を決めている「象牙質」が、年々茶色くなっていくからです。また、歯の表面の「エナメル質」も徐々に薄くなっていくため、より象牙質の色が強調されるためです。
加齢による変色を白くするには、ホワイトニングがおすすめです。
☑ステインが付く
ステインとは歯の着色汚れのことです。日々食べたり飲んでいるものの色素やタバコのヤニが、表面のエナメル質にくっつき、ステインとなり茶色く蓄積していきます。ステインは、歯の表面についた汚れなので、歯科医院で磨いてもらうと、きれいになります。
ステインがつきやすいもの
- コーヒー、紅茶、烏龍茶など:タンニンやカテキンがステインの原因になる
- 赤ワイン、チョコレートなど:ポリフェノールがステインの原因になる
- カレー、醤油、ソースなど:調味料に含まれる色素がステインの原因になる
- タバコ:ヤニがつき歯が茶色くなる
☑虫歯がある
虫歯があると、歯の表面が溶け出し、茶色〜黒くなっていきます。
治療することで、歯の色は改善します。
☑虫歯の治療をした歯
虫歯の治療で歯を削り、プラスチックで埋める治療をした歯が茶色くなってくることがあります。
これは、プラスチックの表面がだんだんと溶けてザラザラし、そこにステインなどが付くためです。この場合、プラスチックの表面を磨けばきれいになる場合がありますが、ならない場合はもう一度プラスチックを埋めなおす必要があるかもしれません。
場合によっては、歯とプラスチックの隙間にステインが入り込んでいる場合は、プラスチックの埋め直しが必要です。
また、前歯などで過去に神経を取る治療を受けている歯は、時間と共に中の象牙質が褐色になるため、歯の色が褐色〜黒っぽくなることがあります。
この場合は、ウォーキングブリーチという歯の中からホワイトニング をする方法で白くするか、セラミックなどの被せできれいに治す方法があります。
ご自身に当てはまるものはありましたか?
歯そのものが茶色くなっているのではなく、ステイン(着色汚れ)が付いているだけだったり、虫歯で黒くなっている場合があります。
ステインの場合は、比較的簡単に着色成分をとり、白い歯に戻るかもしれません。
また、虫歯の場合は放置せずに早めの治療が必要です。
元々の歯の色や、加齢によって歯の色が変わり気になる場合は、ホワイトニングが必要かもしれません。
原因の違いにより、対応方法が変わってきますので、歯の色が気になる方はぜひご相談ください。
歯の色が黄色い・白い人の違い
ホワイトニングなどをしていなくても歯の色が白い方もいれば、少し黄色味がかった方もいらっしゃいます。
同じ歯なのに、色の違いが出るのはなぜでしょうか?
生えてきた歯の色が元々白かったり、黄色かったりする違いは、歯の厚みによるもの
です。
歯の構造としては、表面は「エナメル質」という半透明の硬い素材で覆われており、その内側には「象牙質」があります。
そしてさらに内側には神経や血管が通っている「歯髄」があります。
象牙質は黄色味がかった色をしているため、この象牙質の色が半透明のエナメル質を透けて見えるのです。
ですので・・・
- 象牙質が厚い方は歯が黄色く見え、象牙質が薄い方は白く見える
- エナメル質が厚い方は歯が白く見え、エナメル質が薄い方は歯が黄色く見える
のです。
象牙質の薄い乳歯が永久歯と比べて白く見えるのはこういった理由です。
元々の歯が白い方は、象牙質が薄く、エナメル質が厚いと思われます。
その他にも、エナメル質の透明度、歯の表面の凹凸の度合いによって光が反射したりすることでも、歯の色の見え方に違いが出てきます。
加齢や生活習慣、虫歯があったりすると、歯の色は変化していきますが、もともとの歯の色は生まれつき決まっております。
歯が黄色くて気になる方もいらっしゃると思いますが、大事な歯ですので、大きく削ってセラミックなどで白くされるよりは、ホワイトニングで自身の歯を白くする事をお勧めします。
歯の色が気になる方は、ぜひ気軽にご相談ください。
歯を白く保つためにできること
生まれ持っての歯の色は、もともと白い人もいれば、やや黄色味がかった人もいて個人差がありますが、こればかりはコントロールすることができません。
生えてくる歯の色に関しては・・・
歯の内部の象牙質の厚みや、表面のエナメル質の性状によって決まります。
しかし、加齢や生活習慣、虫歯などがあると歯の色は変色していきます。
加齢による歯の色の変化は避けることができませんが、生活習慣による歯の着色や虫歯による変色に関しては、日々の生活の中で気をつけていただくだけで、避けることができます。
すなわち、今の歯の色の白さを、長くキープできるのです。
歯の変色、黄ばみを防ぐには様々な方法があります。
以下にまとめてみましたので、ぜひできることから実践してみてください。
歯の色を白く保つ方法
ステイン(着色汚れ)が付きやすい飲食物を控える
飲食物の中の成分には、歯の表面にステイン(着色汚れ)がつきやすいものがあります。
コーヒーや紅茶、烏龍茶、赤ワイン、カレー、チョコレートなどは歯の表面に汚れがつきやすいので、なるべく控えましょう。水分補給はお水にし、もし着色しやすいものを飲みたい場合は、ストローを使い歯の表面になるべく触れないようにしましょう。
タバコを控える
タバコに含まれるタールによって、歯に茶色い汚れ(ヤニ)が付く原因になります。タバコは、歯周病を勧める原因になりますので、控えるようにしましょう。
歯磨きをきちんと行う
歯ブラシがきちんとできていないと、歯の表面がザラザラ、ヌメヌメしたままになり、その状態だとステインやヤニが付きやすくなります。細かいストロークできちんと歯の表面をきれいにしましょう。また、歯と歯の間には歯ブラシの毛先が届きにくいため、歯間ブラシやデンタルフロスを併用するようにしましょう。
食事の際はよく噛んで食べる
よく噛むことで、唾液の分泌が促されます。
唾液には・・・
- 歯の表面についた食べ物などを洗い流す働き(洗浄作用)
- 食事でお口の中が酸性になったのを中性に戻す働き(緩衝作用)
- 食事で溶け出た歯のミネラル成分を元に戻す働き(再石灰化作用)
などがあり、歯の表面を汚れが付かずきれいにしたり、虫歯になりにくくする大切なものです。
虫歯にならず、歯の表面を白く艶やかに保つために、食事の際はよく噛んで唾液をたくさん分泌させましょう。
歯科医院で定期検診を受ける
歯の変色の原因として「虫歯」があります。
虫歯によって歯が溶かされてくると、褐色〜黒っぽくなります。
歯と歯の間など、自分では気がつかないところにできることも多いため、定期的に歯科検診を受け、虫歯がないかチェックしてもらいましょう。
もし、虫歯があれば、早めに治療を受けるようにしましょう。
また定期検診の際は、歯や歯ぐきのクリーニングも行うため、よりきれいな歯の表面を保つことができます。
歯の色を白くきれいに保つためには、「ある程度の食事制限」と「徹底的な歯のケア」が大切になってきます。
白い歯、艶やかな歯で好印象になるためにも、普段から気をつけるようにしましょう。
気になることがある方は、ぜひご相談ください。