口臭恐怖症の原因と治療方法

口臭恐怖症とは

口臭恐怖症とは口臭の原因のひとつとして、「心理的な原因による口臭」があります。

口臭が気になって、口臭の検査を受けたり、お口の中や全身に原因がないか調べても、全く問題がない。

しかし、自分ではお口の臭いが気になり、「自分はすごい口臭がする」「他人に、お口が臭いと思われている」というように、実際は口臭がなくても、自分では口臭があると強く思い込んでしまうことです。

これを医学的には「口臭恐怖症」と呼ぶことがあり、他人と話すときに口を手で覆ったり、顔をそらしたり、場合によっては対人恐怖症に陥る場合もあります。

口臭恐怖症になる原因

口臭恐怖症の原因として考えられるのが・・・

  • 過去に口臭があることを指摘された記憶がある。
  • 周りに口臭が気になる方がいて、同じように自分もきっと口臭があり他人に不快感を与えていると思い込んだりする。
  • 脳内の神経伝達物質のバランスが乱れてしまったことがある。
  • 会話をしている相手の動作やしぐさが、自分の口の臭いを嫌がっているからだと、思い込むことがある。

などが考えられます。

こうした記憶や思考の積み重ねによって、脳が強い勘違い・思い込みをすることで「口臭恐怖症」になってしまうと考えられています。
臭いのする飲食物(ニンニク、ニラ、ネギ、コーヒー、お酒など)を摂取した後や、タバコを吸った後、または寝起きやお腹が空いた時などの、お口の唾液が減り乾燥しやすい時では、誰でも多少の口臭はするものです。その後、時間がたったり、きちんと歯磨きをすることで、口臭はなくなっていきます。

しかし、口臭恐怖症の方は、常に強い口臭がしていると思い、何度も歯磨きをしたり、強く磨きすぎることで、お口の中を傷つけてしまい、かえって悪影響を及ぼす場合があります。

また、口臭恐怖症の方は、自分の口臭に対して、ストレスを抱えているため、唾液の量が減ることが多く、さらに悪循環に入ってしまいます。

口臭恐怖症の治療方法

  • 自分の口臭が気になるようなら、まずは歯科医院を受診しましょう。
  • そして、磨き残しや虫歯、歯周病がないか見てもらい、治療が必要でしたら受けて改善しましょう。
  • また、精神的・身体的なストレスが原因で唾液が減ると口臭の原因になるため、ストレスを溜めないように気をつけましょう。
  • それでも口臭が気になる方は、1日の時間帯(睡眠時や朝起きた時、空腹で唾液の量が減っている時間)によっては、誰でも口臭はするため、あまり気にしないようにしましょう。

「口臭の問題はない」という説明を受けることで、基本的にはみなさん安心され、気にしなくなります。

しかし、「口臭はない」と診断されても「自分は口臭がある」「他人に不快感を与えている」と強く思い込んでしまい、口臭をしていることの改善が見られないと思うのが口臭恐怖症です。つまり、口臭の原因となる病気などがないのに、心理的に強く思い込んでしまうことが原因になるため、歯科だけでなく、精神科や心療内科などの受診が必要になることもあります。
その場合の治療方法としては、カウンセリングなどの心理的なアプローチや薬物療法を併用する場合があります。

いきなり精神科などを紹介すると、患者さんも理由がわからず、不快に思われることがありますので、「口臭恐怖症」の場合は、時間をかけてお話をし、まずは信頼関係を築くことが大切です。

ささいな不安や疑問を相談したり、解消するために日頃からよく話を聞いてくれ、信頼できるかかりつけの歯科医院や病院を作っておきましょう。

当院では、個室やカウンセリングルームもご用意しておりますので、相談しにくいことなども安心して気軽にご相談ください。

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